こんばんは!ギリギリ今日までNAIST起業部代表のあんざいです.
突然ですが僕は,あらゆる地域課題に対して,学生が解決に挑むことの意味を非常に大きく考えています.というか,学生ならではの課題解決の形があると,このように思っています.
「目の前に誰かの困りごとがある,お金がないのでプロには頼めない.」
「だからって放ったらかされっぱなしの困りごとがゴロゴロ転がってる街いやでしょ?」
「じゃあ自分たちで解決すればいいじゃん.」
僕は2021年1月に起業を経験しましたが,自分の会社の設立動機もおおかたこんな感じでした.ただ,学生として利益を求めずに活動できる時間にはタイムリミットがあります.多くの学生さんは就職の道を選んだり,研究一筋の道に進んでいったりするからです.ここで重要になるのが次に繋ぐこと.
「何年か前に超立派なことやってた先輩がいたんだよねー」で終わらせることなく,本当に「超立派」なことだったのであればそれを次の世代に残していくところまで考えていきたいものです.一般に,物事は世代を経ることに良くなっていくものだと思っています.失敗を学び,新たなアイデアを取り入れていくからです.なので,組織や社会に利する取組みや活動は世代を経て残していきたいと考えています.新陳代謝は重要.はい,皆さんもご一緒に.
我がNAIST起業部も,初代幾谷さん,2代片山さんから引き継いで,今回100人規模のイベントを打ち出し地域社会の課題解決に貢献することができる器にまで成長しました.僕がこの起業部の代表になったのは,驚くべきことに奈良先端大に入学する3か月前でした.その時に幾谷さんからは「安西くんが気に入らなかったら潰してもいいよ」と言ってはいただいていたのですが,もうそんなことも言ってられず,この器を後輩に引き継ぐことは僕個人にとって重要な使命になっていました.サークルとしての体はともかくとして,他のメンバーたちの分も含めたこれまでの取組みそのものが次の世代に共感されて引き継いでもらえるような活動であることを目指してきたつもりです.
さて,そんなNAIST起業部ですが2021年10月1日付で1つ下の後輩の松本敢大くんにNAIST起業部をお任せすることになりました.実は起業部の代替わりで1つ下の後輩に引き継ぐことは今回が初めてです.それだけ起業部が組織化してきたという証拠だと思います.また,松本くんが所属するユビキタスコンピューティングシステム研究室は,すでに生駒市などの自治体との連携も密だったりしていて,そんな強みを活かした「次の起業部」をこっそり期待したりしています.そして,これまで述べたことの逆をとれば,当事者に引き継いでいきたいと思われないような取組みは無理して残していく必要は全くありません.なので「松本くんが気に入らなかったら潰してもいいよ」っていうスタンスは健在です.誰かへ気兼ねすることなく,全く新しい起業部を創っていってほしいとも思います.
これまで,学内外問わず起業部としてお世話になった方々に深く御礼を申し上げるとともに,明日以降新しくなっていく起業部への変わらぬご期待とご支援を改めてお願いしたいと思います.
1年9か月,本当にありがとうございました.
引き続きどうぞ,よろしくお願いいたします.
2021年9月30日
NAIST起業部 代表
安西 崇